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対酒 [漢詩]

秋も深まり燗酒が恋しい季節。
お酒にまつわる漢詩、唐の詩人『白楽天』の【対酒】を紹介します。
白楽天は杜甫、李白と並ぶ唐代の詩人。酒と詩をこよなく愛した。
先の見えない、混沌とし殺伐とした世の中。でもこの漢詩を読むと、
些細なことで悩み、些細なことで人と争うことが、なんと虚しいことか‥。
人生は石火光中。大宇宙から見れば、人間の営みは塵、芥(あくた)のごとしですね。
嫌なこと、辛いことがあった時は、石火光中の言葉を思い出してます。

IMG_7941のコピー.jpg

蝸牛角上、何ごとかあらそう。石火光中この身を寄す。
富にしたがい、貧にしたがい、しばらく歓楽す。口を開いて笑わざるはこれ痴人。

物事を宇宙からの目で見ると、全く意味がないほどの小さな事で、
いったい何を争っているのか。まるでカタツムリの角の上のことではないか。
人生は石火のごとく過ぎ去り、そこに身を寄せるはかなさ。
お金持ちはお金持ち、貧乏は貧乏、分に応じてとりあえず酒をのもう。
口を開いては悩み、悲しんだりするなんて馬鹿げたこと。大いに笑おうではないか!

【石火光中】火打ち石を打った時ほんの一瞬出る火花。そのように時間の短いこと。


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コメント 2

taka

秋風が吹くと燗酒を思い出します。
酒が懐かしいな~(笑)
by taka (2009-10-15 21:02) 

maru

TAKAさんに、酒にまつわる漢詩。ちょっと複雑です。(笑)
by maru (2009-10-15 22:07) 

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