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今できることをやればいい [書籍]

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「今できることをやればいい」
天台宗大阿闍梨 酒井雄哉

◎はじめにより抜粋
「人生とはなにか?」と聞かれたら、それは自分を知ることだとか、
自分を知ることが悟りだ、なんてよく言われる。
... 人生を生きていくうえでは、自分をよく知ることが
とても大切なことなんだよ。
どんなときでも、最終的には自分が頼りだからね。
物事の善し悪しを判断するのは、自分以外にいないし、
自分の人生を、他の人が代りに生きることもできない。
行動するのは自分だから、どんな問題でも、
答えは自分で見つけなければならないんだ。
そうは言っても、道に迷っている人や、自信がない人は、
なにをどうしたらいいのかわからず、失敗が怖くて
なにもせず頭の中で考えてばかりいるかもしれない。
そんなときは、なんでもいいから自分の出来ることを、
出来る範囲内でやり続けていけばいいんだよ。
続けていくうちに、自分のできることや、
合っているものがわかってくる。
無理して、なんでもできるようにしようとすると、
自分の領分を超えて、もともとあっていたピントが狂い、
大切なものや自分自身を見失ってしまうんだ。
もちろん、人間だからつらいときもあるし、
大変なときもあるかもしれない。
だけど、そういうのは人生の副産物なんだよ。

僕は千日回峰行という修行をしたんだけど、
行の最中に「しんどいな・・・。」と思ったら、
もう動けなくなってしまう。でも、くたびれた自分を
乗り越えようとせず、疲れやつらさを敵視せずに、
「今、僕は一生懸命行をやってるんだから、
悪いけどちょっと向こうで一服してて」と言って、
心の中で対話するんだ。
心を集中して、もう一人の自分と対話すれば、
つらいときも、不安なときも、自分コントロールする
ことができる。弱音を吐いている、
もう一人の自分のことを受け止めてあげたうえで、
今やりたいことを、自分自身に言い聞かせればいいんだよ。

自分をコントロ―ルすることは、人間関係でも役立つよ。
自分をしっかり持っていれば、相手のペースに
巻き込まれずに、自分を保っていられる。
状況をコントロ―ルできるんんだ。
苦手なひとがいても、相手の態度や心模様に対して、
こだわりを持たずに、普通の人と会話するように
話していればいいんだ。相手が変な目で見ようと、
嫌いな顔をしようと、それは相手の勝手だからね。
(中略)
どうしても嫌いだったら、自分から去っていけばいい。
それは「逃げ」ではなく、「自分はこうすれば一番幸せに
生活できるんじゃないかな」と、
観点を変えて行動するということ。
相手や状況にこだわらず、自分で幸せのほうへ
歩いていく考えを持っていればいいんだよ。
どんなときでも、まわりをコントロールしようとせず、
自分に合った行動をしていけば、
道が開けると思うし、毎日幸せに暮らせると思うよ。

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