少年時代 [雑記]
子供の頃の夏の日の思い出。近くの池によく釣りに行った。
その頃の事が、シャッターの落ちた一瞬の、ファインダーの映像の様に、はっきりと浮かんでくる。
夕立がサッーとあがり、まだ陽射しの強い夕方。
明るい空には、入道雲がムクムクと立ち上がり、池の水際の1本の大きな柳の木が、風にゆれていた。
水面には水草が浮き、その間をミズスマシがスッーと通った。
対岸の茂みの中を、白い帽子の虫網を持った友達が、見え隠れしている。
『おーい!こっちにおいでよ!』と呼ぶ声が池に響いた。
近くの民家の壁が、強い斜光線で、黄金色に輝いて、ひときはカナカナ蝉の声が、大きくなった。
はるか遠く走馬灯の様な、少年の頃の思い出。
◎写真は 河出書房新社 『こどものいた街』 井上考治著 より借用。
井上陽水*http://www.youtube.com/watch?v=d3jl9u4-ZL8
2012-06-05 20:29
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コメント(2)
私も断片的に、色んな事をクリアに覚えています。
夕立の後、母が縫ってくれた紺色と白のギンガムチェックのノースリーブのワンピース着て、自転車こいでどこかへ向かう時の、あの雨上がりの匂いとかも・・・
ず~っともう昔の事なんだなあと思うと、しみじみ。
by queensalmon (2012-06-07 17:07)
光陰矢のごとしですね・・。
by maru (2012-06-07 18:46)